葉隠 HAGAKURE by Daichi Soga


当たり前が当たり前でなくなること


久しぶりのブログ更新。


今春はどうも体の調子が優れず、食中毒のような症状(感染性胃腸炎?)や原因不明の 微熱(37~38°前後)がしばらく続いたり、極めつけは突発性難聴に陥る災難に遭った。


最後の突発性難聴には本当にマイッタ。。



或る朝、目が覚めると左耳から継続的な耳鳴りがする。


しばらく経っても治まる気配を一向に見せない。


寝不足が原因だろうと初めはあまり気にしていなかったが、こいつが 2~3日続くとさすがに喧しくなり、だんだんと不安を覚えるようになった。


5日目にして近くの耳鼻咽喉科の開業医に診てもらったのだけれど、検査で左耳の低音の聞こえが著しく低下していることが分かった。


医者から突発性難聴と診断される。


1週間近く放置していたことがマズかったみたいで、医者の口調や表情から事の深刻さが窺えた。


開業医の診療所では対応が難しいので、"大きな病院と連携をとりながら治療を進める必要がある"ということで紹介状を書いてもらい、その足で近くの総合病院へ直行。




突発性難聴とは、或る日突然、何の前触れもなく音が聞こえなくなる病気。


ステロイドという薬で治療を行うが、最初の 2週間で良くならない場合はその後の治りが悪く、つまりは、全く元通りにはならない可能性もあるのだとか。


ひと月を過ぎるとほとんど治らないという何とも恐ろしい病気。


この病気の原因について、内耳に障害が生じる感音難聴とされており、イヤホン、ヘッドホンの長時間大音量による耳への過度な負担や、日頃のストレスなどが一因と考えられている。


だが、結局ところ確実な原因は不明とのこと。



このとき、初めて耳鳴りによる不安とストレスを経験した。


ステロイドを 1週間服用して運よく回復に至ったわけだが、1度発症すると繰り返す恐れがあるという。


歌手や音楽関係者にとっては尚更致命的な病気だ。



僕らは、目で見て、耳で聞いて、鼻でにおいを感じて、口で話して食べて、足で歩いて、手を使って、何不自由なく生活することを当たり前としている。


当たり前と感じて普段気に留めることがない理由は、日頃の生活が十分に満ち足りているからであって、それが故に健常者たる所以なのだが、一つでも健全な機能を失えば、たちまち絶望に苛まれるということを身を以て痛感した。


これを機に、たまにこの"当然の恩恵"に対して心の中で感謝の念を呟くとしよう。



どうぞご自愛ください、と。

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