葉隠 HAGAKURE by Daichi Soga


平和な日本のあるべき姿


ショートフィルム『田中ハッピー牧場』の後のおしゃべりタイムでのこと。


最後の最後で日本の国防の話になったとき、米軍や自衛隊による隣国への抑止力は必要ないという意見があった。


在日米軍や自衛隊の存在こそが争いの元凶であるから、米軍は撤退させ、自衛隊による軍事力は放棄することこそが平和に繋がるという考え方。



それはとても理想的なのだが、現実的に考えてこの意見には賛同しかねる。



もし仮に日本が米軍を撤退させて自衛隊を放棄した場合、お隣中国はお構いなしとばかりに尖閣諸島を占領する。


これは間違いないと言いきれる。



それには理由があって、


1995年、米軍がフィリピンから撤退した時のこと。


ここぞとばかりに中国が南沙諸島に進出し、フィリピンのミスチーフ礁を占領。


その後中国が島を実行支配し、建造物まで建築している。



このことから日本に抑止力がなくなった途端、尖閣諸島は中国に侵略され実行支配を受ける。


もしそうなった場合どうするのか尋ねると、"その場合は仕方がない"という意見が出てきた。


とても斬新で衝撃的な意見だった。


僕の中で諦めるという発想がなかったので或る意味とても潔い。



だが、果たして『仕方がない』という言い訳で国民の理解が得られるのだろうか。



もし想定通りでいけば、中国による尖閣諸島侵略の反動で日本の世論はきっと再軍備に傾くに違いない。


一度でも侵略されると、国として対抗策と再発防止策を取らざるを得ないわけで、下手をすれば再び軍事国家の道を歩みかねない。


それこそ自民党や保守派の思うつぼではないかと思う。



先の先まで考慮すると、


軍事力を持たない平和な国を目指していたはずが、結果として本末転倒なことに成りかねない。


軍事力を放棄した挙句、尖閣が乗っ取られたことに対して『仕方がない』なんて開き直ったら売国奴のレッテルを貼られるだろうね。



日本を軍国化させないためには必ず世論を味方につける必要がある。


日本がこれまで通り"戦争を放棄した平和な国"を維持するのであれば、決して他国に侵略される失態があってはならない。


万が一、一度でも侵略されることがあれば世論は再軍備に傾き、"平和な日本を目指す人達"はたちまちマイノリティの存在となる。



軍隊を持たずして平和を維持したいのであれば、近隣諸国も同様に軍事力を放棄することが必須だ。


近隣の武装解除なくして丸腰になることは日本の領土・領海・領空をプレゼントしているようなもの。


軍隊を放棄して国土が守れないことを平和とは呼ばない。


というのが、僕の持論。



日本の国土を守り、憲法9条も維持するからこそ平和と呼べる。


平和を維持するためには最低限の自衛力は保持しておく必要がある。


軍事力の完全放棄なんて愚の骨頂としか言いようがない。


一本差はなくとも脇差くらいは持って用心しろよ!っていうのが結論かな。

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